米国に拠点を置くメーカー「Lync by Watts」は、マサチューセッツ州アマーストに新築されたマンション複合施設において、給湯用の業務用CO₂(R744)空気源ヒートポンプシステム
を納入しました。
90戸からなるこの建物は、開発業者により「アマーストのダウンタウンで初の全電気式居住コミュニティ」と紹介されています。開発業者は、外気温が0°F(−17°C)まで低下する環境でも稼働可能なヒートポンプを求めていましたが、条件に合う機器を見つけるのに苦労していました。 「Aegis A500」が選定された理由は、周囲温度が−4°F(−20°C)まで低下する環境でも稼働可能であり、かつ地域および州の気候要件を満たしていたためです。
技術的な詳細:Aegis A500の暖房能力は494MBH(144.78kW/41.17TR)で、最大170°F(76°C)のお湯を供給します。
- このヒートポンプのCOPは4であり、Watts社のLyncによると、「従来の抵抗式電気システムよりも大幅に効率的」とのことです。
- このシステムには、総容量750ガロン(2,839リットル)のバッファタンクが組み合わされています。
- また、このシステムには108kW(30.7TR)のバックアップ用電気抵抗ヒーターも含まれており、需要がピークに達した際やヒートポンプのメンテナンス中に作動します。

効率化の鍵:給湯需要を満たすだけでなく、プロジェクトの開発者は、1990年を基準として2050年までに温室効果ガス排出量を80%削減するという州の目標も念頭に置かなければなりませんでした。
実績:これは、Lync by Wattsにとって、米国における初のR744プロジェクトではありません。
- フロリダ州ケープカナベラルの航空宇宙施設向けに、Lync by Watts社はCO₂ヒートポンプ給湯器を提供しました。 その加熱能力は199MBH(58.3kW/16.6TR)で、建物の既存のチラーを熱源として利用することで、総負荷を102MBH(8.5TR/29.8kW)削減しています。
- 2021年には、改修されたブロンクスの66戸の集合住宅に、同社の空気源CO₂ヒートポンプ2台が設置されました。 各ヒートポンプの能力は500MBH(41.7TR/147kW)で、2台とも1つの駐車スペースに収まります。また、この設置には1,000ガロン(3,785L)の給湯タンクも含まれています。
動き出す米国市場:CO₂ヒートポンプは、ゆっくりとではありますが確実に米国市場に参入しつつあります。
- ノリッツ株式会社と日本イトミック株式会社は、2026年1月、北米市場向けの業務用CO₂ヒートポンプ給湯器を開発中であることを発表しました。
- 「この提携を通じて、ノリッツグループと日本イトミックは、当社のCO₂ヒートポンプ給湯器により、成長を続ける米国のヒートポンプ市場に貢献できることを大変嬉しく思っています」と、イトミックはNaturalRefrigerants.comに語りました。



